イベント・ツーリング



2019年新春400Kmツーリング 東京~伊豆


新年あけましたが…まずは一発目のツーリングに出かけてまいりました。今回の大きな目的は昨年SNSで知り合ったイタルジェット仲間のTさんにお会いする事です。
たまたま伊豆方面に行く用事があったのでメールを送ったところ時間を作っていただくことができお会いする約束をすることができました。

朝の9:00 水温は6℃。まずは暖気と行きますか…冬場は2~3℃の水温は当たり前。
2~3分もすると30℃に。普段通勤の時は20℃ほどで出発してしまいます。今日は高速道路を走るのでいつもよりも多めに暖気します。

30℃になりました。9:00も過ぎると都内の道は空き始める。といっても裏道ですが…自宅から東京インターまでのんびり約45分。エンジンやタイヤ、モチロン自分も温めていきます。

まずは東名高速東京インター。気温は6℃少し寒いが青空でツーリング日和。

今日は運よく車が少ない。小田原厚木道路へ入る。空いていて気持ちいい。

平塚PAでトイレ休憩した後、西湘バイパスへ向かいます。空気が澄んでいて時おり雪化粧の富士山が見え隠れする。東名高速だと富士山が見事すぎて、わき見運転が絶えないため目隠しのフェンスまで設けているくらいだ…

エンジンはスムーズで気持ちいい。全く問題ない。しかし料金所で「これは150ccですか?」と何度も聞かれる。何を言ってるのかよくわからん(この時点では…)

東伊豆を通りいつものツーリング仲間と待ち合わせ。本当なら大型で来るところだが現在サスとブレーキのOH中のためドラッグスターで参加。

この時期の伊豆といえばやはりイチゴでしょう。この七滝茶屋(ななだるちゃや)はお約束のルート。普通の蕎麦屋にも見えるがイチゴのデザートで有名。

平日にも関わらず賑わっている。

イチゴミルク

イチゴパフェ

伊豆の踊子

各648円、このボリュームでリーズナブルです。

モチロン超美味い!!

しかし平均年齢50以上のスイーツ男子ですが…
イチゴを食べたらここから仲間と別れて

いざTさんのもとへ。

伊豆縦貫道を通って北上すること1時間半…程なく到着。早速DSを拝見。自分の以外走る状態のDSを見るのは初めてかも…ましてや並べて写真を撮れるとは…

ドラッグスターサイトをやっててよかった~

格安で知人より引き継いだというこのDS…随所に興味深い点が。ウィンカーのインジゲータランプがメーターサイドについている。てっきり標準かと思ってしまった。

各インジゲータランプも配置を変更している。「裏のカプラーを差し替えるだけ」とおっしゃっていたがそんな発想もあるのね…

ちなみにノーマルはこんな感じ。

こちらはノーマルのデロルトキャブ。始動性は抜群にいい。すぐに安定したアイドリングになっていた。

当たり前なんだけど…

DSにとっては普通が普通ではない(笑)

後ろからの眺めもいいです。私のDSの方が古いようだ。ステアリング周りのスイッチやチャンバーの形状が違う。Tさんのチャンバーの方が触媒が入っていて抜けに若干の違いがあるとSNSで言っていた。

私はよく矢印のタンデムバー?を使ってフロントを中心に回転方向にリアタイヤをずらしたりする。私の停めている置き場が狭くてお隣さんと干渉するためだ。無論コツがあって力を使わない。(オフ車の世界では常套手段だ…)塗装にクラックが発生するがほんの少しなので気にしない…(笑)

それをみたTさん

「欲しい~…」

ハイ探しましょう~ヤフオクではあまり見かけませんがSNSだとよく見かける。こんど教えてあげよう。

TさんのDSを試乗させていただくことにした。冷却系も吸排気もステアリングも特に異常は感じられない。前オーナーさんはシッカリとメンテしていたようだ。長く乗るのであればこれから手を入れなくてはならないところがあるが加速感は申し分ない。これを格安で入手とは

ウラヤマシイ!

楽しい時間はアッという間でした。最後の給油ポイント海老名SA。このころにはすっかり暗くなってしまった…。しかし小さく見えるDS。料金所で150ccですか?というのは原付二種に見えるからなのか…そういうことね…はいはい。

帰着は20:00。出発時は22190Kmだったのでざっと400Km走りました。走りごたえ十分でした。大型だと日帰り500~600KmいきますがDSだとこれが限界かなぁ…

本日のお小遣い帳

給油12L 1947円
高速代 4450円
デザート 648円
海老名でラーメン 980円

合計 8025円


後日談

交換から4000kmも走っていないと思うが…凄まじく減りが早いと思う。大型のハイグリップに匹敵する速さだな…オイ。フロントタイヤを履いているからか?

さらに翌朝エンジンから「カタカタ」と音がする。

なんか嫌な予感…

クランクか?ベアリングか?いや…そんなはずはない…

決して無いはずだ!(そう信じる)

以前このバイクで同じようなことがあったかかなぁ…単純にギアオイル交換でした。オフ車の世界では頻繁に交換するのは特別なことではないらしい。
これも2サイクルだし…DSよりもはるかに乱暴とも思える使い方になるが…

そういえば一度も交換したことないな…

ならば交換しますか。DSは超が付くほど

簡単です

用意するもの。

オイル(エルフ10w-40)

量販店で1728円。アマゾンの方が安いのか…なんだかなぁ。

そしてアルミテープ。冬場にラジエータに貼ってオーバークール対策に使っていたもの。これはホントに役に立ちます!

ペンチとL字レンチとオイル差し。オイルの入り口が狭いので必要です。100均や注射器のようなものでもいいと思う。

まずはレンチをつかってドレンを外します。…あれ?ドレンワッシャーとか無いの?ネジだけ。漏れないのか?漏れてるのか?

わかんない…

アルミテープを15cmくらい切ってオイル受けまでトイをつくる。テープだから適当なところにペタリと貼れる。ネジを外すと程なくトロトロと降りてきます。

普通は固めのはちみつのような感じなのだが…もはやサラダ油のようだ…

オイル差しで70ccほど注入。オイルが固いので結構な握力がいります。「ギューッ」と。蓋にはオイルゲージが付いているので分量はここでチェック。上のメモリまで入れてしまった…まあ気にしない。

その後は何事もなかったようにノイズは消えました。さらにフリクションも軽減されアクセルを戻した感じが軽くなりました。これは

おススメですね!

本日のお小遣い帳

エルフ2サイクルギアオイル(10w-40) 1728円
オイル差し 380円
アルミテープ 980円(持ってました)

合計 3088円


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社外フロントサスを試すテストツーリング

取り付けをして数日、通勤で具合を見ているものの…合ってるのかどうかは正直

わかってない…

そこで普段一緒にツーリングしている仲間と同行させてもらいテストツーリングしてきました。走行距離466Km(メーター読みです)

ここでおさらい。

先日eBayで長さの合いそうな自転車用サスを発見。値段も14000円程度(送料込み)「これは!」と付くかどうかもよくわからず「ポチ」。ちなみに保存会の「そらさん、kei'sさん」に「イケそうか?どうか?」判断いただきました。ありがとうございます。

保存会とは私が管理人をしているLINEコミュニティで「italjet保存会」を言います。

今日もたくさん走る予定。まだ薄暗いですが準備にかかります。といってもエンジンは普通にかかります。水温20℃で出発。

数日前に雪が降ったとのニュースもあり標高の高い地域(埼玉北部、群馬など)はパス。新春ツーリングでつい2週間前にも行った「伊豆」へ進路を取ります。

伊豆を選ぶ理由

1.道路のバリエーションが豊か。
2.スタンドの場所を把握している。
3.高速道路のアクセスが良くなった。
4.誰かしら知り合いがいる。

天候は申し分なく富士山もくっきり。まずは高速での感触。

…ってか何もない

路面はなめらかだし、まっすぐしか走っていないので何も感じない。まぁ「普通」ってことなのかな…?

平日(いつも平日)ともあって毎度道路は空いている。伊豆へ上陸するといつもこの建物が気になって仕方がない。今日はまだ早いし路面も冷たそうなので寄ってみよう。

入り口で入場料を払います。入り口は駄菓子屋のような雰囲気です。

展示点数はすごい量です。

チープな雰囲気がストライクですねぇ…

思いのほか楽しかった。30分ほどの滞在時間でしたが客は自分ひとりでした。

朝から仲間と合流し一緒に走るつもりが即はぐれたためランチでの待ち合わせに変更。本日のランチはリゾートホテルで。超高いんだろうな…

まぁホテルだからね…想定はしてましたけど。

今回、ツーリングではぐれてもいいようにナビステーでもつけようと画策していたものの面倒くさくなったのでアームバンドでいいかと…(1700円)

これでいいよね…

近所のスポーツ用品店の閉店セールで入手。1700円なり。現在地と残り距離数がわかればなにもハンドル周りになくても困らないことが判明。

Amazonの方が安かった…

インナーグローブも新調。そのままスマホを操作できる。当たり前なんだけどさらにこの上に防寒グローブをしても操作できました。(999円)さすがに同じものはAmazonにはありませんでした。ちなみにアルペンに売ってます。

ランチの後は河津桜を見物。毎年この季節はツーリングルートになる。花を見ると春が近づいているのを実感する。いまは2月12日、後10日もするときれいでしょうね…

現在ここまで130kmこれまでの印象

1.荒れた路面では不安がある
2.速くて長いコーナーではイン側に体重を預けられない…不安がある。
3.フロントタイヤからの接地感が薄い
4.コーナー入り口でフロントが外側へ逃げるような不安感がある(実際に逃げているかは不明)
5.走っていて疲れる
6.路面が気になって目線が近くなってしまう

路面が気になる目線が近くなる先を見通せないブレーキも後手後手うまくコーナーをトレースできない楽しくない

その後はひたすら走りまくる。自分に否があるのかもしれない。しかし…

楽しくない

乗るほどに嫌な感じに襲われる。こんなもんじゃないだろ…

「君は!」

ならば大胆に調整してみよう。

そもそもハブステアだということで遠慮がちなセッティングでしたが…ここはテレスコピック式と同じようにやってみましょう。大胆に。上画像にある通り

プリロード 5回転締め(5mm)
コンプ 2クリック締め
リバウンド 2クリック締め

ダメなら戻せば大丈夫。結果は…?

さっきまでのは何だったんでしょう?

腕も脱力できるしコーナリング中もイン側アウト側へとコントロールも効く。楽しいの一言。まだまだサスの調整幅は残っているしGoProでの映像を見ても一目わかるくらいハンドルが

大人しくなっている…

調子にのってあちこちグルグル…うろうろ…すると。

こんな素晴らしい景色も堪能できました。

冬場でもツーリングができて一日たっぷり楽しめます。サスの調整も上手くいったのでまた格別な気分。

夕刻には伊豆の国(道の駅)でトイレ休憩。一日のオイシイ峠や気持ちいいカーブを反芻しながら…

最後はいつもの海老名で一息。隣のCBR250のお兄さんに二度見されてしまった…原チャリに見えるんだろうなぁ…

20:30帰宅。走行距離466Km(メーター読み)いや~収穫の多いテストでした。今後の課題も出てきましたが今回はポジティブで達成感に満ちています。

モチロントラブル無し。

今回の総括

1.サスセッティングは大胆に。(自己責任で)
2.ハブステアだからと気にしない
(テレスコピックと同じで大丈夫)
3.リアサスとのマッチングも視野に。
アをもっと強め希望
4.「楽しい」の感覚を大事にする。
5.ちょっと走って変更ではなく納得いくまで走ってみる

本日のお小遣い帳

高速代 4290円
ガス代 1713円(11.5L)
ランチ、デザート 3448円(贅沢でした)
入館料 1000円

合計10451円

 

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イタルジェットフォーミュラーを訪ねて

2019.2.20 イタルジェットフォーミュラー所有のmulmulさんを訪ねました。以前より「イタルジェット保存会」でフォーミュラーを所有されているとお聞きしていた。ドラッグスターではなくフォーミュラーに精通しているとお聞きしぜひともお会いしたかった方の一人。街道沿いにたたずむ理容室。ライムグリーンの扉がひと際異彩を放っていました。

「こんにちは~」店内に入るなりいきなり存在感十分な一台がそこにいました。挨拶もそこそこにメカ二カルな話題の応酬でした。理容室が半分、半分はガレージでした。お客さんに「何屋さんですか?」と尋ねる方もいるとか(笑)

現在レストア中の一台。知人の方の分も含め数台分を一人で研究されてきた様子。エンジンの中身からキャブの特性まで本当によく知っている…それはもはやだ。

フォーミュラーはイタルジェットの中でも特別な存在に見えてくる。普通オリジナルキックペダルなんかつくるかなぁ…?自分にはどう見ても足げにはできない感じ。

やたら綺麗なハブ。ご自身でパテ埋めした後、自家塗装とのこと。綺麗だなぁ…

後にも先にもこんなエンジンはこれっきりでしょう。125ccなのにパラツイン…必要かどうかの問題ではない。欲しいかどうか、はたまた楽しいかどうかの問題。いかにもイタリアらしい発想に見える。

一本あたりは50ccとほぼ同サイズ。非常にコンパクトにできていて部品を見ているだけでアイドリングの音を想像してしまう。

F/RブレーキマスターをAJPよりブレンボに換装(ドカティ)。「ドカティいいよね」とmulmulさん。「実は私もドカです。」(奇遇だなぁ)

リア側はクラッチ用。レバーは表裏逆ですがカバーに隠れてしまうのこれでよい。タッチは大型バイクのそれと同じ。すごいスポーティな感触。意外とリアブレーキを多用するスクーターにはこのぐらいでも決してオーバースペックではないと思う。

フォーミュラーには水抜き用のニップルが存在しないのだそうだ。当然、テストの際はゴボゴボと沸騰する。というよりも沸騰させる。沸騰してる間にエアが抜けていくのだそうだ。その間このペットボトルを装着し固定した状態でエアが抜けるまで走るのだそうだ…

実際にメーカーはどのようにやっていたのか知りたいところだ。

以前HPで紹介したタンクのふた。以外にも身近なもので代用が効くのでなにかのヒントにでもなればよいのですが。

DSのはグリップに何も書いてない。しかしフォーミュラーはわざわざ書いてある印象。フォーミュラーだけは特別な扱いだったのでしょうか…DSにくらべれば随所に特別なこだわりを感じる。メーカーしか知る由もないが…ちなみにこれはグリップエンドに穴をあけてバーエンドをつけている。

シリンダーだけで何本持っているのでしょうか。これは知人の方の抱きつきを起こしてしまったモノ。せっかくなのでボーリングしてボアアップしてしまおうという計画とのこと。どうせこのままでは使えないので実験材料としてここにあるのだとか。

日々実験とテストの繰り返し。壊したところで誰にも怒られないのであればトコトン追及してしまおうという心意気はイタリアンバイクを維持していくうえで絶対条件なのかもしれない。

外には試乗できるものがありました。現在は店頭に飾っているて普段使いはしていないようですがたまに乗ってもエンジンは普通に始動するようです。この時も普通にかかりました。

なにやら保存会でもざわついていたキャリア。オリジナルだと相当にレアな一品とのことでしたがこれは別物。オリジナルは荷台には適さないのだとか(笑)オリジナルだと強度に問題があって使いにくいとのこと)某中古パーツ量販店の格安パーツに加工を施して装着している。標準部品に見えてしまうあたりはさすがとしか言いようがない。実際指摘があるまで私は気づかなかったです…

フロントビュー。クーラントタンク(エクスパンションタンク)が見えるようになっている。タンクも一緒にクーリングされる仕組み?思わず手が…リザーブ化しなくても普段から温かいクーラント液を循環させていれば割れることは無いのだとか…(えっ…そうなのか…)

結局使わないからタンク自体が柔軟さを失ってカリカリになってしまう。わずかではあるが風船のように膨らむ動きをするものだからクーラントの油分とともに温めていることが長生きの秘訣なんだとか。

確かにクーラントとしては真水が一番冷却効果が高いが当然、金属やこのタンクにはうまくない。サーキットに行っても走り終えたあと水抜きをするバイクがいたのはそういう意味があったのか…勉強になります。

早速試乗させていただくことに。エンジン始動。「キュルルル…」シングルとは違いセルの回転は勢いがいい。私は以前ヤマハのパラツイン「TDR」に乗っていたので当時の記憶がよみがえる。排気量こそ違うがアイドリングの「タラン…タラン…タッタ…」という軽い音が心地よかった。

「TDR知ってるよ。自分も乗ってたし」とmulmulさん。えっ…そうなの?TDRオーナーでしたって人もほとんど見ないのに…(またまた奇遇だなぁ…)

「本調子ではないんだけど」と送り出していただきましたがそうなんでしょうか…。十分楽しいですけど。

ふいに開けると「ブ…ブイ~っ!!」っと吹けちゃう。でもジワジワ開けてもつまらないからリアブレーキをそっと当てながら…そうそうこの感じ。

DSと同じハブステアだよな…こっちのほうがハンドリングが軽く感じるなぁ。なぜだろう?クイっ…とハンドルが切れる感じ、でも怖くない。なんでこんなにDSと違うんだろう。ホイールベースが短いのかな…

西日が綺麗だな…

これ「欲しいな」

店内に戻りさらにこんな資料も見せていただいた。当時のカタログだ…。私は新車が販売されていた頃を知らない。今見てもワクワクする。フォーミュラーの紺色…ヤバい!

カッコいい

滞在2時間半はあっという間でした。惜しげもなくたくさん教えていただきありがとうございました。メカいじり好きには夢のような空間でお仕事されていて楽しそうでした。今度サンドブラスト使わせてください。

楽しいひと時ありがとうございました


番外

私のバイク人生において忘れられない一冊がある。当時私はしがないサラリーマンでモチロンバイクも始めたばかり…何もわからずただカタログを見てはため息をついていただけの者でした。

これは2006年に発売されたドカティマガジン。当時ドカティはバカ売れしていたようであの「デスモセディッチ」が発売された年だ。どのモデルも200万円近くするものが多く私にとっては夢のまた夢でした。どうしてもドカティが欲しくて(特別理由など無いのですが)本屋で手に取った。未だこれを手に取ると当時を思い出す。雑誌はほとんど引っ越しの度に捨ててしまったがこれだけはいまだに大事にしている

そしてこのページ忘れもしない。ドカティマガジンにはオーナーインタビューの記事がありいわばサクセスストーリーのようなものでそのほとんどが「脱サラ」して成功の証としているようでした。いつかは自分も…と思い独立する後押しになった記事でもあります。いわば分岐点になる一冊なのです。

…でこの方が…

mulmulさん…

 

え~っ!!

そうだったの…まさかイタルジェットつながりでお会いする機会に恵まれるとは…何気に「実は自分雑誌に載ってね~」って手に取った雑誌を見た瞬間…「あっ…この人だ!」とわかりました!

不思議なご縁を感じた瞬間でした。思い出深い一日ありがとうございました。

 

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2019.4.3 イタルジェットドラッグスターを訪ねて~博多編

 

2019年4月世の中は令和へと変化していたそのころ博多にいらっしゃるKei'sさんを訪ねました。計画したのは3月初旬。まさか令和ゆかりの北九州へ偶然にも重なるとは思いませんでした。

ちなみに令和ゆかりの観光も兼ねました。→

「令和ゆかりの地を訪ねて」

(Kei'sさんとは…)
ちなみにKei'sさんは私がドラッグスターを入手したころ某SNSでこのバイクを見ていました。綺麗な仕上がりと新車時から数台乗り継ぎ良いトコロも悪いトコロも熟知したうえでずっと乗り続けている方なのです。いろいろな協力者の方々もありシンプルでオシャレに仕上がっています。これを作った人はどんな方だろうと興味深々でした。

羽田空港から福岡空港まで1時間半さらに博多駅まで2駅そこから「天神」まで15分ほどで到着。第一印象はコンパクトな都市。小さいわけでなく無駄なものが無くそれでいて広々した街に見える。綺麗で整然としている。予定通り待ち合わせの時間に車で迎えに来てくれました。

車中でいきなりお土産をいただきました。不思議なキーホルダーとイタルジェットシール、それからブルガリの香水のふた????

その使い道とは…

この蓋を…

ナント!!ハンドルを固定するネジのアタマにピッタリ合う。しかもメッキの質感もバッチリです。セレブ感たっぷりです。

なるほどこれはいいですね。しかも香水を2本開けなければいけないあたりもお金代えられない価値を感じます。うれしいお土産ありがとうございます!

画像では真っ赤に見えますが実際はオレンジに近い色。細かな所まで手が入っています。ステアリングのハブが綺麗。羨ましい…

ブルーのフレームが目を引きます。自分もこのフレームが欲しかった…クアンタムのサスをフロントにビチューボをリアに装着しています。キャブはPWK28。

レオビンチのチャンバー。乾いたいい音がします。

キャブ回りも綺麗に仕上がっています。燃料用のフィルターも横向きについています。

極端にサスストロークが短く感じますが…しかしその良さは試乗で明らかになります…

試乗させていただくことになりました。音もさることながら見た目も目立ち度満点です。

さて早速スタート…おやっ…電柱が無い。なんだかセレブな街並みだなぁ…カッコいいぞ博多!

前下がりのハンドリングにちょっと感動。クイックにイン側に切れ込みますが怖くない。切れ込み過ぎない…クアンタムのおかげかまたはタイヤがいいのか…とにかくこのハンドリング欲しいです!

中域からトルクが沸き上がります。本来なら下から「ガツン」とくるPWKですがKei'sさん曰く「もう少し詰めるトコロがある」とおっしゃっていました。キマればさらに狂暴そうなポテンシャルを秘めています。

工事中が散見されますが綺麗な街並みです。博多は大きな都市ですが整備されていてとても住み心地よさそうな感じがしました。空港からのアクセスよし。食べるものよし。お酒よし。

「ミーティングやるときはさぁ…」って…えっ?来れるの?どうやらフェリーに載せて本気で関東まで上陸を計画しているようですが…モチロンぜひぜひ来てほしいです!!

ほんの2時間ほどの滞在でしたが他にもバイクとは関係ない面白話もたくさん聞かせていただきありがとうございました。各地で皆さん独創的カスタムされています。自分もドラッグスターを入手しなければ無かったご縁に感謝とともに…

イタルジェットを巡る旅はまだまだ続きます…

「俺のも見てくれよー」という方、ぜひ一報いただければお伺いしますよ。いけるとこまでどこまでも。

モチロン海外でも呼ばれれば行きますよ~

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キャブセッティング~夏仕様

本来なら施工案内での紹介ですが毎年、毎シーズンの定例行事のためイベント・ツーリングのページに記載いたしました。

7月の天候は涼しいの一言。過ごしやすくてよかったのですが8月にはいり連日の猛暑によりアクセル全開時にせき込み始めました…

ガスが濃い…

現在のジェットの番手 MJ130
ニードル 一番上

今日はMJを変更→薄めに

用意するもの…

キャブドライバー…絶対必要。精密ドライバーや小さなボックスレンチで代用も利きますが…今後を見据えて用意しましょう。

パーツクリーナー…何でもよいですが使用する際はケチらず思い切って使いましょう。キャブを開けた際には大量に吹き付けゴミや汚れを徹底的に取り除きます。

携行缶…混合ガスを作る際にも使いますがキャブレターを開ける際にはキャブ内に残ったガソリンを溜めておくときに使います。

あとはテキトーに車載工具。

まずはキャブ本体をエアクリーナーパイプやインテークマニホールドから引きはがします。その際には周辺パイプやスロットルも外しておきます。

あまり汚れていない。混合仕様なのでオイルニップルには蓋がしてある。

混合なのでオイリーでネトネトかと思ったら意外とキレイでした。これはこれで

嬉しい

今回はマニアックな部分もちょっと調整。ここはテキトーにいじるとオーバーフローの原因になるのでちょっとだけ油面をあげる方向に。ほんの僅か…

組付け完了。早速試乗開始。

ハイいい感じ

全くせき込むことなくスムーズに立ち上がります。ちなみに気温は33℃、湿度は80%。蒸し蒸しで暑いですがしっかりとジェットの番手が合えば気持ちよさはオールシーズン変わりありません。

おさらい

冬 MJ130
夏 MJ125

おしまい…早っ…

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ドラッグスターを訪ねて~浜松編

今回訪ねたのは静岡県浜松市。私個人的には二輪の「聖地」ともいうべきこの恵まれた環境で魔改造…ステキなカスタムを施しているO氏にお話を伺いました。

見た目には奇抜なものはありませんが吸排気の交換だけに留まらずメーター周りの電装系やCDIのマッピング…はたまたラジコン用のロガーでのデータ抽出や解析等…カスタム屋が本業だと思っていましたが実際は…

モーター関連が大好きな大工さん(大まかですが)。ここまでやる…?普通。が連発した訪問でした(笑)では

🏍🏍🏍🏍始まり🏍🏍🏍🏍

当日、頂いた住所へナビを走らせていると…程なくしてステキなガレージに到着。本業はリフォーム等を手がける大工さん。頼まれれば何でもこしらえる職人さん。見た目も話しっぷりも頼もしい頼れる職人さんです。

早速奥に通されて…

あ…いたいた。

この物々しい雰囲気。何が凄いと言ったらこのバイクで一番めんどくさいトコロをダントツ一番手を入れている点。外観的に見えないところほど凄まじい時間と労力を費やしている。案内はのちほど…

イタルジェットオーナーあるある。他にもスゲーのに乗っている。

ハスクバーナSM510R

いわゆるレーサー。お言葉に甘えて合間に乗せていただいた。モタードだがその辺のモタードとは格が違う。私はドカティのハイパーモタードを持っているが全くの別物。超絶軽いオフロードバイクのモタードです。ナンバーを付けていいのだろうか…こんな過激なやつに…

指が入ってしまった…(-_-;) スポーツスター1200。アメリカンな見た目に似合わずスポーツなバイク。以前海外某所で1700をレンタルして半日ツーリングしたことがある。

「トルクが正義」を代弁している。

いろいろ持っているからだろうか、DS(ドラッグスター)のカスタムもいろんなカテゴリのバイクのの良いトコロを注入している…そんな印象でした。

VF750F…?レアだなぁ…実車を見たこと無い(笑)今はDSに手がかかっているため少々放置気味。なにげにサブのフレームやらスイングアームもストックがある。ホモロゲ用とか何とか…いつかはこれも動いているところを見てみたいものだ…

こちらは4輪。三菱ランサーターボ。見る人が観たら「スゲ~っ!!」となるようです。スミマセン…4輪は無知な私。いろいろお宝が一杯のガレージ。ビールやらテーブルを持ち込みたくなる(笑)

🏍🏍🏍🏍さていよいよ本題…🏍🏍🏍🏍

 

まずはパネル周り。う~ん…書ききれない(笑)

パッと見、ノーマルのパーツは何処にもない…(笑) メーターは社外のサイズの合いそうな物をカーボンケース内に収めている。こだわりを感じるメーター周り。しかしいざ走り出すとメーターを見る余裕がありませんでした…( ̄▽ ̄;)

シート後方のパッド。「あれ…こんなのあったっけ…」「50cc用のもの」だそうです。

イイなぁこれ 

今度某オークション等で探してみよう。

何処を見ても程度がよろしいです…。私の普段使いではこんな艶感は何処にも無い…

ちなみにフロントサスはビチューボのDS用。ハンドリングはいたって「素直」

KOSO荷掛けフック。こんなのあったのね…(2回目)外装がとにかくキレイです。ネジの欠損などない。(私の欠損だらけと比べてはいけない(笑))

おっと…こんなトコロにロガー。(ラジコン用)

GNSSアナライザー。気になる方は→こちら

人間の感覚や感性だけではなくしっかりと数値化された裏付けで燃調やマッピングを調整。…う~ン…「なるほど~!!」なんか生意気言ってましたが正直脳内は「ち~ん」でした(笑)下記PC画面アリ。しかし…サーキットで走ってみるとロガーの有難みを実感します。得意な区間や性格がよくわかります…広い道路や景色の遠いトコロでは速くなっているのかが判断しにくかったりする…

装着するよりもそれをどう生かすかの方が大変です。

分析能力に脱帽…

吸気はケイヒンPWKのコピー品。よくあるスラントでは無く真っすぐに取り付けてある。既製品ではインテークが斜めなるためカメラアングルの方向へ斜めに取り付けられるのが一般的。ちなみにこのインテークはマロッシ360

中心のゴム部分が回転できる仕組みになっている。ちなみにFCMOTOのサイトです。私のブログにも購入方法を載せています。下記テキストをタップ

FCMOTOで買い物

取り付けに際して干渉しそうな部分を微妙に削ったり養生していたりと戦いの跡が垣間見える。

パワーフィルターを外してスロットルバルブを見せて頂いた。

「ここみて!!」

カッタウェイを削り込んでいます。

ヤスリでゴシゴシされたようです。地道な作業です。(画像はO氏提供)

ニードルの出口の吹き出し部分が中心に来るように調整されている。4サイクルに比べると負圧の弱い2サイクルの一発目のツキを考慮しているようだ…しかしここまでやるとは…後の試乗で納得することに。

ちなみにリアサスもビチューボ。トラクションがしっかりと路面に伝わっている。急加速でも安心していられる。何気にビチューボが無難なのでしょう。

チャンバーはS.I.P製ステンレス→詳細はこちら

 

意外に音量はそれほど大きくはない。というかノーマルより若干音質が高めなだけで上品な音質に思います。

他にも…

プーリーやらクラッチベルの加工やら膨大にあるので書ききれません

( ノД`)シクシク…

ということで試乗に移ります

さてと試乗してみましょう。近隣の空地などを利用していろいろ試してみました。

エンジンの始動性は良いようです。実はGoProを忘れてきてしまった為、走行中の画像がありません…ごめんなさい…

1.出足及び瞬発力

最初の10km~30kmくらいまでは

凄まじいいいい

が3倍くらい多い)。シートは純正スベスベのため

身体だけ置いて行かれる(笑)

アメコミか…(笑)パワーリフト(アクセルだけでのフロントアップ)とまではいかないがフロントの接地感がふいに失われる感に若干不安を覚える。よってアクセルやリアブレーキとの組み合わせの操作に慎重を気さなければならない。(タイムボカン風に。若い人にはわからないか…泣)しかしながらアクセルの慎重な操作やリアブレーキとの組み合わせによって扱いやすいパワー感になっている。私のノーマルが誰でも乗れる簡単スクーターに思える。

普通で平和

2.中域~

自分のノーマルと比べると同じようなトルク感だが明らかに車体の重さが軽く感じる。特に極端な軽量化を施しているわけでは無い。景色が遠い為か(道幅が広いせいか速度感があまり感じられない)風キリ音が響く感覚からすると(サーキットでの感覚と同じように考えると)気が付くと結構なスピードに達している…油断しているとブレーキが遅れる…

知らない間にスピードが出ている

…ということだ。

メーターや身体の感覚だけに頼れずロガーのデータを駆使しているのに納得だった。

3.高速域

高速道路を長時間走ったわけでは無い為一時的な感覚だが、最高速はノーマルとさほど変わらない。というか瞬発力に振っているためだ。オフ車のレーサーも同じような感じだ。

ちなみに…一瞬見ただけではそのまま素通りしてまいそうだが…。よく見るとリザーバーに送るための逃がしが元々付いているタイプの蓋。地味ですがとっても貴重な部品の一つ。アプリリアのラジエターキャップでググると出てくる。フェラーリのサブタンクキャップなんかもヒットする。やはりイタリア製はこの形が標準なのだろうか…

ハスクバーナSM510R 

「乗りたいなぁ…」

「モチロンいいですよ~」

以前BETA RR4T 450に乗ったことがあるがヤハリそれ系の走り…。

ハイ…足ツンツンです(ノД`)シクシク

跨いで発進できないのでママチャリ乗り…ケンケンしながらそ~れ…!!!

うっわ…!!凄んごいの…危っな…これ。エンデューロレーサーをそのままモタードにした感じ超絶軽い(笑)アクセルがもはやスイッチだわ…(笑)

簡単にパワーリフトしてしまうので加速時は基本前かがみ(笑)

これに乗るとDSの方向性に納得

引き出しからいろいろ出てきます。このガレージでできない事の方が少ないと思う。金属加工が本業では無いようですが自分でできることはやってしまいます。好きこそもののなんとやら…

所詮頼んだトコロでやってくれる人などいませんが(笑)

メットイン内

見えないトコロに本当に心血注いでます。(メットインの中)マップは過激とマイルドの2通り…わかりやすい。モチロン過激タイプで試乗。バッテリがピッタリなのも面白い。簡単に見えるが実際にサイズを出して…探して…ポチして…付けてみて…何気に大変なのだ。

 

データの吸出しにも工夫が…今時USBではなくシリアルポート(古いPC知らない人は見たことすら無いでしょう)吸出し用PC(古いシンクパッド)マザーを入れ替えてWin10を起動できるようにしている…そこまでやる?普通…もはや画面に目がいかない(笑)

もっと細かな数値を診てもらいたいはずなのでしょうがもっと理解できる人を連れて来れれば良かったかも…凄腕カスタムや工夫の数々に脱帽です。

一本おいくらするのやら…

タイヤ交換もモチロンご自身で手組されるとのこと。ところが普通にあるべき

ビートブレーカが無いの…

何で何で…??

「あ~それはね~」その辺のパイプを持ってきてインパクトで「カリカリ~」で

ハイ出来上がり

仕舞う場所や保管を考えるとこれがむしろ合理的な方法かもしれない。

何やら廃材を切り出して…ものの5分ほどで…

ハイ出来上がり。バイクタイヤ交換用ホイール置き。超絶嬉しい(笑)スクーターからオフ車まで使えるサイズ。廃タイヤの上よりも格段にやりやすい。5000円くらいで売っていたりもする。自分でこしらえる人には何てこと無いのかもしれないが素人には簡単ではないのです。

そうこうしているうちにお腹がすいたのでランチへ移動。静岡といえばご当地グルメ

「さわやか」

げんこつハンバーグを頂きました。

まずは塩で

肉のピュアな味わいを堪能した後、定番のオニオンソースで頂きます。ローカルの定番だそうだ(笑)

以前嫁さん(実家が浜松)の家族と来た際に「デミグラスソースで」と言ったら嫁さんの家族に「デミグラ…??」店員さんも「デ…デミでよろしいですか??」二度見されました(笑)未だに何故かはわかりません。教えてくれないし…

まずは塩。この塩がまた美味しかった。

ランチを終えた後ほど近いトコロに「クシタニ」本店に訪問。の中にある当時の店を再現したショールーム。世界の「クシタニ」は当初こんな感じの店だったようです。何人ものチャンピオンライダーのツナギを制作してきた。今や知らない人などいないでしょう。黒のイメージが強いクシタニもカラフルな色合いが多くリリースされてきました。私も手が極端に小さい為グローブはクシタニのレディースサイズを使っている(笑)いろいろ使ってきましたがこのサイズはクシタニにしか無い。

バイク分化発祥の地「浜松」といったトコロ。

店先にある当時物のバイク。ヤマハYDS-3(間違ってたらごめんなさい)なめるように眺めながら「あれなんだ?」「あ…こうなってんだ~」などとアパレルそっちのけでした(笑)

謎の鍵穴…なんだろうコレは…そうこうしているうちに…

ここでタイムアップ。楽しい時間はあっという間でした…

もしご都合よろしければ…

今後はこの場所でオフミなんかイイかなぁと妄想中。

O氏とのひと時はあっという間でした。正直ここまでやる人が世の中にいるんだと関心を通り越して圧巻でした。改めて浜松という街がバイクとともに(バイクだけではありませんが)発展していったと感じました。

ものつくりの街によって個人のスキルやクオリティの高さが垣間見えました。(O氏が特別なのかもしれませんが…)

凄いぞ浜松

大河の影響もあり盛り上がりを見せる家康くん。ちょんまげがウナギ 袴がピアノ柄 しかし…二輪や四輪の見る影もない…馬の代わりにバイクに跨っていたり籠の代わりに自動車に乗っていたりしてほしいのは私だけ…

おしまい

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