私の主観です。あくまでも・・
このバイクは
水冷2サイクルエンジン+フロントハブステアです。
しかしこの二点がネックになっています。
ここを克服しないことには始まらない。
以下にまとめました。

バイクは様々な楽しみ方があり、
ひとつとして間違いは無いと思います。
それらは味わいでありバイク人生において大切な部分です。
そこで・・
私はこのバイクに対して私なりに持っているテーマ…それは
「なるべくノーマル」です。
ここでいうノーマルとは見た目や本来の乗り味を基本として考えております。
いわゆる2stスクーターのテッパンカスタムである
レーシングチャンバー
プーリーウエイトローラー
直キャブボアアップ
ケツ上げetc

これらはこのサイトでは全く扱っておりません。

「速くする」「進化させる」
ではなく…
「失われた遺産をとりもどす」
が近いと思います

フルノーマルでもなく精度の良い新しい部品は積極的に使っています。
その結果できるだけ無駄な消耗を抑え「良い状態」で長く乗る。

「改造・改良箇所」のコーナーに詳細(詳しくはない)載せています。参考にしてください。
壊れやすくデリケートだからこそ…

健康寿命を延ばそう

壊さずに大切に…
…なのです。
健康寿命を延ばす…目次
1.冷却関連
健康寿命を延ばすポイント
詳細や施工方法などは愛車紹介、改良箇所一覧で紹介しています。
1.冷却…このバイクの最大のウィークポイントである冷却の問題。ここを克服しよう!

1.これはウォーターポンプの隔壁にあたる部分。
小さなゴムブッシングです。
これがヘタるといわゆる「水漏れ」が発生してしまう。
見ての通りエンジン内部の奥の奥。選択は二つ。
車検のようなイベントとして交換を繰り返していく。
やめて埋める→電動ポンプへ変更する。自身はこれでうまくいっている。詳細はこちらで見れます。

2.これもポンプのプロペラの部分。
摩耗して冷却水の流速が出せなくなる。このバイク、エンジンの回転数に応じて流速が変化する。いいのでしょうか…?

3.ラジエーターパイプ
冷却水の通り道(鉄製のパイプ)。Facebookでは「ドロドロのサビ水だ~!!F●ckkk!!」等と揶揄される元凶です。
最近はステンレスパイプの販売があるようだがサーモスイッチの取り付けはどうするのだろう…早い段階で知っていれば交換したかったが自分はワイヤー付きのパイプブラシでゴシゴシしました。

4.ラジエーター
鉄製の配管内で発生したサビ水はラジエーター内に蓄積してしまう。どんなにクリーニングしても細かなフィンの部分など繊細にできているのでやはり新品にはかなわない。「Italjet UK」で新品が買えます。ちなみに39ユーロのセール品が買えました。

5.サーモスイッチ
「そのまま現役で動いてます」というのを聞いたことが無いくらい改良が必須な部分。こちらで施工方法と部品の調達先を紹介しています。

6.ラジエーターファン
周辺のスイッチ類が故障していることが多く動作確認がめんどくさい。クーラントタンク(エクスパンションタンク)から幾度となくグラグラの熱湯サビ水を浴びせられてきたようでモーターは生きてましたがファンが固着してました。
PCのケースファンでも代用しようと思いましたがパワーが全然違う。ならばと思い切り水洗いしたら蘇った。現状そのまま使っているが交換したほうが安心だ…ヤフオクでもよく出品されている。ちなみに20ユーロ。

7.クーラントタンク別名エクスパンションタンク
現在ではアルミのこんな素敵なタンクが販売されています。樹脂製の頃は管理が大変でした。クーラントを回さず放置すると割れます…
(いや…正式にはエクスパンションタンク)冷却水の通路を完全密閉すると圧力がかかり沸点が上がる。よって熱交換率が良くなるそうだ。(知人の車屋さんがワーゲンの修理で見たことがあると言っていた)
まずは割れていなければ入れ物としては合格。しかしこの機構のままの使用は正直おススメできない…圧力をかけるとどこからお漏らしするかわからないし、まして1に説明したブッシングの崩壊を早める要因になりえると思う…。
こちらで紹介しています。
2.足回り(フロント )

いわゆる普通のバイクならタイヤをフォークで挟み込むがこのバイクは脇からタイヤをつかんでいる。
ハブステア
といわれているものだ。耐久性なんてものは全くの度外視。見た目のインパクトを優先するあまり機能や使い勝手重視の日本では全く受け入れられなかった。フロントタイヤの衝撃は脇から伸びたアームから矢印の方向に縦に取り付けられたサスペンションに送られる。

残念ながら衝撃の一部はステアリングアームを伝わり各関節部分(ユニバーサルジョイント)に集約されてしまう…要するに関節がゆるゆるになってブレーキ中にはハンドルがブルブルするしコーナリング中には急に接地感が抜けて言い知れぬ不安に包まれてしまうわけだ。
フロントタイヤを押さえた状態でハンドルを軽く左右にゆすり遊びが出るようなら要リペア、または何かしらの対処が必要です。

「ItaljetUK」のサイトではステアリングアームを送るとリペアとパウダーコートのサービスがある。まだやったことないけど…
はいやりました

画面タップでリンク

私のバイクは①のジョイントが緩くなっていた。当時はステンレスワイヤーで絞めこんで走っていた。上の画像はやっと程度の良いパーツが手に入り交換したときの様子。
…ちなみに当時は②、③は何ともないと思っていた。しかし見るからに緩んでいる箇所が多いのがわかる通り程度の良いほうはカッチリしていて手の力ではなかなか動かないくらいしっかりしている。

これがリペアパーツ。Type1とType2がある。なんの見印もなく送られてきた。1は13/20/9、2は11/20/11どうやら内径/外形/厚さのようだ。

どっちがつくのかはバラしてみないとわからない。今のステアリングはリペアが必要なので近々やってみよう。
ちなみにステアリングベアリングも要交換部品の一つでアームを外したら新品に交換したいところだ。
何故ならこのベアリングがまたクセものでアッパー側から32mm(だった気がする)のレンチで締めこんでいくのだが、いとも簡単にベアリングをつぶしてしまうのだ…
レンチにトルク感を感じないまま「いつまで回るんだ?」キュ~…「ハイ終了」なのだ。なので最初は緩めにしておいて走りながら毎日少しづつ締めていってハンドルがブレなければそれでヨシとしておかないと堂々巡りになってしまう…

Italjet UK ステアリングベアリングセット 31ユーロ(約4100円
Italjet UK ステアリングアームリペアパーツ 21ユーロ(約2800円)OUT OF STOCK欠品中です。ちなみにタイプ1.2とあります。
ベスパのパーツで流用が効きそうなものが…しかももっとゴージャスな造りに見えた。
一度サイズを測ってみよう
「Italjetu UK」で実際に買ってみたので詳細をリンクしました→
3.吸排気
ジレラランナーも同様にノーマルのまま乗っているというのを聞いたたことがないくらいここは手が入る場所だと思います。このバイクに限らず最も手を入れ甲斐がある場所なのではないでしょうか。エアーフィルター(吸気)、キャブレター、チャンバー(排気)この3点は避けては通れません。

エアクリーナー
このサイトの冒頭でも解説した通りなるべくノーマルを身上としている。なのでエアクリーナーボックスはこのままです。しかし中身に少し細工をしてあります(してあった)。PE24とエアクリーナーボックスの加工は「お約束」だそうです。

多分こんなイメージ
一度、エアの入口のホースをはずしてエンジン吹かしながら手をかざしたらダイソンばりの吸引力でした。そのくらい勢いよく吸っているわけだから空気の取り込みは神経を使う。つまり気味でもダメ。吸いすぎてもダメ。
ちょっとは抵抗があったほうが良いと思う。

こっちが蓋側
丸で囲った部分が加工されているところ。ちょうどキャブのエアインテークに近いところです。インテークの吸い込み口を広く取りたいのでしょうか。中は中空になっている。抜ける場所はないので空気が流れても行き場はない。

マロッシエアクリフィルター(1414504)

ケイヒンPE24キャブレター
ノーマルは「デロルト」このバイクを入手した時からこれになっていたためノーマルを知らないです。しかし非常によくできたキャブレターだと心底思う。細やかな調整に繊細に反応してくれます。
そんなに細かくはないが…

ノーマルチャンバー
ノーマルにも2種類あるようにです。多分ヒートガードの形状だけだと思いますが…このバイクのは前期モデル。後期のはヒートガードにスリットが入っていて中身の触媒にも違いがあるそうだ。ノーマルというのは実は超が付くほど優れものです。
2サイクルエンジンのスカスカの低回転トルクをモリモリトルクに変えてくれる。要するにちょっとアクセルを開けただけで「(´;ω;`)ブワッ」っと吹ける。しかも危なくないように。表現が難しいのですが後程動画でわかるようにしてあります。

最近新品を入手することができました。チャンバーは新しいほうがいいと思います。過去に焼き付きやオイルの割合を間違ったりと内部はかなり汚れているようなので早く交換したい部品の一つ。

焼き付きを起こしてしまったエンジン内部。ピストンの内壁に縦筋が入るほど激しく熱を帯びてしまった…
施工案内(キャブのジェット交換)動画アリ